シーリング(コーキング)工事

シーリング(コーキング)工事とは・・・
建物におけるシーリング(コーキング)工事とは、外壁の目地やサッシ周り、外装付属品などの取り付け周り、屋根やバルコニー等の隙間を防水するためのシーリング(コーキング)材で充填する工事を言います。従ってシーリング材が劣化したり、ひび割れ、剥れなどは雨漏りの原因になり、建物の防水性に大きな影響を与えます。近年、建物の洋風化に伴い、窯業系サイディング外壁材の需要が高まり、施工時のシーリング(コーキング)材の重要性も重視しなければなりません。外壁塗装の際は壁面の塗り替えだけでなく、既存シーリング(コーキング)材の打ち替えも、ほとんどの場合で施工する必要があります。

外壁塗装におけるシーリング(コーキング)工事の施工手順
窯業系サイディング外壁の目地のシーリング(コーキング)の一般的な施工手順(流れ)を紹介します。外壁の塗り替え、リフォームでは施工箇所や塗装する場合において、適切なシーリング(コーキング)材の選定が重要です。ちなみにシーリング材にはその弾力性を付加するための可塑剤という添加剤が配合してあります。それらが経年後にシーリング材から塗膜表面へ移行して(ブリード現象)塗装表面が黒ずんでしまいます。これをブリード汚染と言います。ブリード汚染しにくいシーリング(コーキング)材をNB型(ノンブリードタイプ)といい、最近では各メーカーからノンブリードタイプのシーリング材が出ていますので、外壁塗装の際はノンブリード型のシーリング材をお薦めします。

1.既存シーリング(コーキング)材の撤去
カッターでシーリング(コーキング)材の両側に切り込みを入れ、サイディングとの縁を切り離します。新設のシーリング材の接着力に影響するので、サイディングの小口部分にシーリング(コーキング)材が残らないようよく削り落とします。
2.マスキングテープ貼りによる養生
周囲へのシーリング(コーキング)材付着による汚れ防止、シーリング材のヘラ均し(ならし)の際、充填を通りよく仕上げる為に使用するマスキングテープを貼り養生します。
3.プライマーの塗布
新設のシーリング(コーキング)材の密着を良くする為のプライマーを塗ります。 シーリング(コーキング)材の種類に応じた専用のプライマーを選ぶ必要があり、確実に塗布します。
4.バックアップ材の挿入、又はボンドブレーカーの貼り付け
バックアップ材は、目地の深さを調整したり、シーリング(コーキング)材を目地底で支える役目をします。発砲スチロールなど弾力性のあるものでシーリング材と接着しにくいものを使用します。ボンドブレーカーは目地底(底面)へのシーリング材の接着防止のために貼り付けるテープです。 どちらの場合も三面接着を防ぐ目的で使用します。
5.シーリング(コーキング)材の充填
専用のコーキングガンを使用して充填します。シーリング(コーキング)材の中に気泡が入らないよう、充填不足による隙間ができないよう注意が必要です。
6.ヘラによる押さえ、均し(ならし)
シーリング(コーキング)材を目地内に間隙のないよう、サイディング表面にしっかり圧着させるように専用のヘラで均一に均します。また滑らかな仕上がり面になるよう丁寧に施工します。
7.養生用マスキングテープの剥がし、清掃
マスキングテープを剥がします。外壁に余分なシーリング材が付いている場合はウエスで拭き取り、完了です。
7.完了